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面接試験で盛り上がる

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spanish photoスペイン語を母国語としない人を対象にしたスペイン語の試験というのがあって、昨日と今日、それを受けてきた。3段階あるうちの一番簡単なのを受けた。「買い物とか自分の要求を伝えられる」レベル。
去年の旅でバルセロナに一ヶ月いて、独立系ラジオ局の友達ができて、なんちゃってインタビューを受けたり、その勢いでプチ・ソロライブやったりもしたから、ちょっと自信があった。初級ぐらい楽勝で受かるやろ、と思っていた。が、申し込んでから一ヶ月半というもの、ぜ~んぜん勉強できなかった。何しろこの試験は3時間近い長丁場の上に、試験場に入った瞬間からすべてがスペイン語で行われるのだ。当然、にわか勉強なんか通用するはずがない。
試験日は容赦なく近づいてくる。そこで、まぁ今回は下見ということで!と割り切ることにした。一日目の筆記試験は、長文読解と簡単な作文とヒヤリングに、設定されたシチュエーションでのちょっと長めの作文。これを間に休憩をはさむとはいえ、3時間かけてやる。これまで受けてきた日本のスペイン語検定(西検)とは、問題のヴォリュームも、ヒヤリングのスピードも比べ物にならん。が、時間配分さえミスらなければ、歯が立たんというほど難問ではないような気もした。
さて、翌日はたった15分ほどの面接試験のために、再び試験会場の京都産業大学へ。試験官は、きのうの試験会場で「ここは鉛筆で書くんですよ」とか「あと5分ですよ」とか言ってた、人のいい校長先生みたいな初老のスペイン人だった。問題は2問あって、与えられた4コママンガにストーリーをつけて説明するというのと、与えられたシチュエーションに従って(僕の場合は、部屋を予約済みのホテルの受付でのやりとり)、試験官と会話するというもの。その2問は、つっかえながらもなんとか答えられたと思う。
面白かったのは、試験時間の半分以上を占めた雑談だ。自己紹介から発展して、なんでスペイン語勉強してるのか、とか聞かれる。これも絶対、採点対象なんだろうけど、試験官も楽しみながらやってる感じだった。去年のスペインでの体験やら、バンドやってる事を言うと、セニョール・マルティン(校長先生みたいな初老の試験官)は「おおっ」という感じで身を乗り出してきた。メモを取ってるもうひとりの試験官(日本の教授だが、当然スペイン語しかしゃべらない)も、「いつかアルゼンチンとかチリに演奏に来なさいよ」と言って激励(?)してくれる。
「いつか有名になって会える日を待ってるよ!」と熱く握手まで交わし、なんか大きく勘違いした俺様は、意気揚々と試験室を後にしたのでした。いやぁ~、でも面白かったよ。