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何度でも言う。ウーバー新料金はブラックボックス。それが最大の問題!

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そして4月28日には8件中4件が300円、つまり300均出現率がついに50%となった。

4月28日の報酬

300均が、ついに半分を占めた

勘違いの半月、3月後半からのバブリーな賃上げ状態は、こうしてあっけなく幕を閉じた。そして5月に入った今現在も、賃下げ状態が固定化している。

報酬比較の算出方法〜クエストは除外

ここで、3月の新料金導入以来続けてきた(旧料金体系との)報酬比較の方法について、言い訳しておく。

自分は新料金導入以降、ブーストなどの条件が同じ状態で、同じドロップ距離で旧料金に換算する(ただし、回数ボーナスであるクエスト分は除外)という方法で、新料金導入前後の比較を行なってきた。

一定の回数をこなした時に払われるクエスト達成分が加算されるので、実際の報酬はもう少し高くなる。しかしクエストの額は常に変動するため、これを加えた報酬額を旧料金に換算するのは不可能だ。だから、最初からクエストを除外した配達料金で比較している。

そのような事情もあるので、「新料金の算出根拠を明らかにせよ」という要求にもしもウーバージャパン運営側が応えて、議論に乗ってきた時には、「無効なデータだ」「意味のない比較だ」などと言って一蹴するであろう事は目に見えている。

報酬体系が変えられた以上、正確な比較は最初から不可能なのかも知れない。

しかし配達員の立場としては、何らかの方法で新料金導入以前とのギャップを可視化しないと、世間に対してアピールできない。この計算方法しか他に方法が思い当たらないので、それを続けてきた次第である。

報酬がブラックボックスである限り、不安は消えない

この2ヶ月の間、謎の大盤振る舞いに浮かれたり、300均出現で落胆したりを繰り返してきた。しかし、見落としてはならないのは、その間も「ベース料金」は100円台から200円台の低料金に固定化されていることである。

一時的に値上がりして喜んでいた3月下旬のデータを見ると、「ベース」に加算される「配達調整金額」が、200円台から多い時では1027円と、大幅に跳ね上がっている。

自分自身も新聞社から2度の取材を受けたが、3月上旬には、京都福岡での新料金導入が実質的賃下げだという実態が、かなり知られるようになった。

3月下旬のバブリーな「賃上げ」は、焦ったウーバージャパンが世間やマスコミの批判をかわすために、しばらくの間だけ「調整金額」を水増ししたからではないか、と勘ぐりたくもなる。

算出根拠不明かつ超低額の「ベース料金」と、その時の情勢(需給や世間マスコミの反応)次第で恣意的に上げ下げされる「配達調整額」。

このブラックボックス構造こそが、新料金導入の最大の問題であるというのは、いくら強調しても強調し足りない。

山科でもウーバー以外の選択肢が

自分が住む山科区では、4月からDidi foodもサービスを開始したし、峠を越えて京都市内に出れば、food panda や menuという選択肢もある。ウーバーイーツへの依存度を下げる事が可能になったのは嬉しいが、安定して鳴るのはやはりウーバーなので、現状ではウーバーを辞める事はできない。

第1回目のコロナ緊急事態宣言下の東京(練馬、西東京市、杉並)でウーバーの配達を開始して13ヶ月、京都に戻って来てちょうど1年が経った。運営の理不尽な対応に振り回されて怒り心頭に達することも度々あるが、何だかんだ言って、この一年はウーバー(ほか、フードデリバリー他社も)に助けられてきた。

これからの季節、自転車配達はホンマに気持ちいい。当面はフーデリの仕事を楽しみつつ、しかし、フーデリの問題点からは逃げずに対峙していこうと思う。そのため、自分は ウーバーイーツユニオン にも身を置いている。

もちろん、フーデリからの段階的脱却を断念したわけではなく、web開発や語学の勉強は続けているが、一体いつになったら仕事ができるんだろうか? 50代のうちに、果たしてそれは可能なのか、俺よ???