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Uber新料金導入から3週間の全データ公開〜300均地獄のその後

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1日だけ? 300均が復活

 このまま300均出現率が1桁に落ち着くか、あわよくば消えてくれ!と願いたかったが、

3月17日の報酬

よみがえった300均。一日だけ?

 翌17日には、しばらく鳴りをひそめていた300均が3割も出現した。ここ数日、プラス傾向だった一日合計額の旧料金比率は、一気に83%にまで落ち込んだ。

3月18日の報酬

ピークタイムには300均は消えるのか?

 翌3月18日は、昼ピークタイムに少しだけ稼働したところ、300均案件の出現はゼロだった。

 朝から晩まで丸一日稼働すると、また違う結果になるのだろうが、この日の報酬合計額の旧料金比は119%に上昇していた。

見積額は300均だが、後で上がるケース

 翌3月19日には、新しい傾向が見られるようになった。

3月19日の報酬

見積が300円でも、配達後には全案件がアップしている

 配達リクエストが届いた段階の見積額が300円で、配達後に確定金額がアップするというケースはこれまでにも多々あり、別にめずらしい事ではない。

 しかしこの日は、見積段階では10件もあった300均案件が、配達後にはすべて300均ではなくなっていた。

3月20日の報酬

このまま300均が消滅してくれるのか?

 翌日3月20日も、結果的には300均の出現率はゼロとなり、合計額の旧料金比もほぼ110%と、賃上げ状態に落ち着いている。

ウーバージャパンは、嘘は言ってないが説明もしていない

2月末にウーバージャパンから届いた予告

 以上、3週間のデータ集計という糞面倒くさい作業を通じて、はっきりした事がある。

 2月末にウーバージャパンから届いた「京都と福岡で配達の詳細情報の事前提示と配送料の新料金体系のご案内」の中で予告している「配達によって配送料が高くなる場合もあれば低くなる場合もあります」という言葉それ自体は、嘘ではないということだ。

 300均が吹き荒れた最初こそ、あからさまな大減収の連続だったが、その後はアップダウンを繰り返している。謎の大盤振る舞い的案件が売上を大きく押し上げ、ぬか喜びする日もある。

 しかし問題は、結局のところ「報酬算出の根拠がまったく不明のまま」ということだ。

 たとえ賃上げ状態になる日があっても、ブラックボックスである「ベース料金」の基準値や算出方法がわからない限り、安心して稼働を続けることはできない。

補填はされたのか?されるのか?

 ベース料金がブラックボックスである事とは別に、大問題がある。

 明らかに配達距離を無視した300均案件、それと、新料金導入直後に福岡と京都の多数の配達員が報告している100円台の案件についてだ。自分も3月1日の最初の2件は126円、122円という衝撃的な報酬額だった。

 新料金導入後2日目の 3月2日にサポートにメッセージ を送り、100円台の2件の配達、距離関係なしの一律300円がバグなのかどうか、本来の料金に調整してもらえるのかどうかを質問した。

 返事がないので、翌日にもダメ押しした。

昨日3月2日に送信した内容に関して、いまだ返事をいただいておりません。
売上126円や122円という衝撃的な配達料金だけでなく、3月1日以降の配達のほとんどが一律300円であることに、不安と戦慄を抑えることができませんので、誠実なご対応をお願いします。

 サポートからは3月7日に、下記のようなメールが届いた。

Uber Eatsサポートセンターにお問い合わせいただき、ありがとうございます。
この度は配達距離につきまして、ご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。

配送距離を確認致しましたところ、配達先までの距離が 2.6 Km でございました為、491 円を追加にてお支払い料金を調整いたしました。
更新された金額につきましては、次回の明細で「その他」のお支払いとしてご確認いただけます。

(以下省略)

 これだけでは、自分のどの問い合わせに対する返答なのかもわからないし、どの配達案件に対する追加支払いなのかも、一切わからない。

 まさか、これが100円台の2件に対する補填ということなのか?

詳細情報「京都市」と言われても

「京都市」って言われてもな…

 報酬額の問題以外にも、新料金導入にはいくつかの突っ込みどころがある。

 今回の新料金システムの売りのひとつが、「配達リクエスト通知時に、レストランだけじゃなくドロップ先(配達先)の詳細情報がわかるようになる」というものだ。

 自分はロングでも何でも基本的には拒否せず受けるようにしているが、これによって、深夜や終了間際の峠越え案件を事前に避ける事ができるようになったのは、本当にありがたい。

 報酬額には不満と疑問いっぱいだが、事前表示によってストレスが激減したことは確かだ。

 ところが、毎日必ずのように、「郵便番号までしか表示されない」ケースや、ひどい時は「京都市」止まりのケースが何件かある。せめて店と配達先の略図が表示されれば、場所の見当がつくが、けっこうな確率でマップも表示されない事が多い。

 「京都市」では、事前表示の意味がまったくない!

配達リクエストの受付時間が半減している?

 それから、突っ込みついでにもう一点。

 配達リクエストの受付時間が、明らかに短くなった。

 ピロリロリ〜ン♪と配達リクエストが届き、その案件を受けるか拒否するかを判断するのに、これまでは1分間の猶予があったはず。

 3月1日以降、なんかせわしないな〜と感じていた。自分は欠かさずスクリーンショットで証拠を残すようにしているので、せわしなくなったのはそのせいかと特に気にかけてなかった。

 ところがある日、京都の配達員の方がユニオンのサイトに寄せたメールの中で、「現在はおそらく半分の30秒程度になっています」と書いていた。そこで何度か、リクエストが入ったタイミングで腕時計の秒針で確認してみた。

 確かに、30秒ぐらいになっている。「ぐらい」と言ったのは、通知音を確認してから秒針を見るまでに数秒のタイムラグがあることと、30秒まで待っていたらリクエストを拒絶することになってしまうので、タイマーが切れる数秒前にはOKして画面遷移するからである。

 自転車の場合だと、減速して路肩に寄せてスマホ操作をするまで、それほど時間がかからないが、交通量の多い道をバイクで走行中なら、30秒という時間に急かされるのは危険だろう。

 ともかくこの3週間は、新料金に振り回され続けた。これからも監視は続けていくが、ここまでの詳細報告はいったん打ち切ろうと思う。

 中断してるwebプログラミングや中国語の勉強も、いいかげん再開したい。いやそれより前に、確定申告がまだできてない。これはやばい!